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思い出がころがってる

 最近おこった出来事を覚えられなくて、記憶がとても曖昧になってる。実際は半年前の記憶なのにすぐこの前みたいな感覚がたくさんあって、自分が今いつに居るのかよくわかんないまんま今が過ぎていっちゃうから、「あーいっちゃった」ってやってるうちにまた今がわかんなくなってる。雪つもっちゃうと、もうだめですね。記憶が全部まっしろに埋め尽くされてしまう。街も、記憶も、全部。まっしろ。

 自分からはもうどうあがいても、どんなに振り絞っても、もうなんにも出てこないんじゃないか、もうずいぶん前からカラカラになっちゃってるんじゃないか、なんて考えながら過ごしていました。振り絞り方を間違えてんのかなんなのかわかんないけど、多分使えない貯金ばかり貯めているかんじ。豚の貯金箱に延々千円札を入れ続けているけど、トンカチがないからどうしようもないような。貯金箱落っことして割ればいいって、今気付いた、書きながら。なんとなくつかみ所なく、つかむ気もあるのかないのか、ただただ周りのみんなが幸せになればいいなーとかのんきなことだけ思って生きてるのでいつか痛い目をみるに違いない(いやもう始まっている)。

 ただでもやっぱり周りのみんなが幸せになればいいって思ってるのは真理で、ご飯食べる、とか、風呂入る、とか、寝る、とかそういう普通のことを普通に愛していきたいなあと強く願っているけど、実際問題、社会生活を進めていくとそういう一番大事なシンプルなことを削っていかなきゃいけない場面が多くてなんだかな、と思っています。それに、みんながいっぺんに幸せになるのはどうも難しいらしくて、あっちが幸せになればこっちは幸せじゃなくなる、みたいに対になっていて、全部真っ黒になる日も全部真っ白になる日もこないし、全部ひっくるめてみるとプラスマイナスゼロになっているから、マイナスもまるごと愛すのが一番いいのかなと思いました。むりだけどそんなの。

なにかいてるかわかんなくなったのでおしまい。








1年半前、夏。